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キャロットクラブの出資困難な問題について

キャロットクラブの一次募集が終わった。

私は昨年入会していたので今年は普通に申し込みしたわけだが、TwitterのTLには新規の入会の難関具合が過去最高となった模様だ。

来年は新規入会がそもそもできなくなる可能性すらある。当然、会員も全落ちオープンなど出資したい馬に出資できない問題はさらに深刻化するだろう。

 

だからTwitterのTLでも改善要望も多くあった。その代表例は

 

①募集馬🏇の数を増やしてほしい

②会員は第2優先枠、申し込み数の制限を設けてほしい

③新規枠を設けてほしい

 

といったものが多かった。

 

しかし、実はあんまり考慮されてないというか問題の本質は何なのかということにはあまり触れられていなかった。

 

①は募集馬の数は増やそうと思えばできるだろう。しかし、1馬主につき同時入厩は90頭までの制限があり勝ち上がり率が高いキャロットでは1頭における出走回数が低下し、レースに使いたいのに入厩できず使えない問題が誘発してしまう。なので今後大幅に増えることは考えにくい。

 

②の第2優先枠や、申し込み数の制限は一時的に効果はあると思う。しかし90頭×400口計36000口のうち母馬優先が半分以上仮に40×200口8000口として実質28000口ほど、1名義1頭に5口までは申し込めて資金に余裕がある人からすれば2名義以上を持つことが可能(家族の名義など)で現会員は何人かわからないが10000人は越えているだろう。このへん不得意なので計算上割れば全員に1頭は当たる計算が成り立つかわからないが成り立っても1頭だと思う。申し込み人気差がある、抽選必須で確率の隔たりを踏まえると効果は限定的。

 

③新規枠の開設だがキャロットは会員の一般申し込みは新規の最優先より強い。母馬優先制度といい会員優先なのだ。会員で埋まらなければ入会していいよのスタンス。今さらその方針をひっくり返して新規優先枠を設立するとは考えにくい。

 

新規最優先が会員一般申し込みと同列ならギリギリあるかも?だが今後さらに会員増加すれば会員一般で取れる馬すら難しい状況。問題の根本的な解決にならない。

 

何が本質的な問題なのか?

 

こうした問題の本質はどこからくるのか。

会員や入会希望者からすれば会員はキャロットやノーザンにとって会員が多い方がいいだろうと考える。確かにそう。キャロットは特にそう。合ってる。しかし社台、ノーザンからしたら1番大きい理由ではない。さらに別の理由がある。

 

シルクもそうだけどキャロットは言うなら社台、ノーザンファームには

 

400~500口→40口クラブ→組合馬主→個人馬主

 

へのステップアップする上での入門編的な要素がある。

 

つまり個人馬主さんになってくれる人を確保するためにまずは400~500口の一口馬主から門戸を開けてるということだ。

それがそっくりそのまま社台、ノーザンファーム系列がセレクトセールに出せばもっと高値で売れる馬をわざわざクラブに安価で提供する理由となる。ちなみに私はシルクで募集総額1億のイスパニダの19に出資したけどもしセレクトセールに出してたらすごい値段になるだろう。そんな馬を提供されるクラブは従うのは必然。

 

実際に400口から個人馬主になってセレクトセールで買ってる馬主さんいますよね?

 

今は増えてるみたいだけど2012年までは個人馬主さんの登録数が減る一方だった。馬主がいなければ馬は売れなくなる。そのうち馬産業は必ず衰退する。しかも個人馬主さんは景気の影響をモロに受ける。本業失敗で馬主撤退なんて話はザラ。

 

いつリーマン級以上の特大不景気が来て既存馬主さんが激減するかも知れない。だから新規の個人馬主さんを常に求める。いくらお金持っててもいきなり何千万、何億もポーンと払う人ばかりじゃないからまずはその入り口として存在している面がある。そして会員さんが本業で成功してお金持ちになったりしてステップアップしてくれるのを期待している。

 

シルクホースクラブは新規にも可能性が抽選優先権があるけど、大半は実績制を導入してるからさらにわかりやすい。

 

言い方を変えると馬にたくさんお金を落としてくれる人を求めているし、その人を優遇するのはどのビジネスでも当たり前である資本主義の鉄則だ。それが好循環し新たな設備や新種牡馬導入など産業の発展となる。

 

だから新規会員さんがほしいのは実は2番。1番はたくさんお金を使ってくれる個人馬主さん、もしくはそうなってくれる人なのだ。

 

だからその種をまける畑を増やせ、90頭入厩制限もクリアになる新たなノーザンファーム系のクラブ設立もしくは既存クラブのノーザンファーム系列にリニューアルするシルクのパターンもある得るだろう。ただそれに回せる馬の数、質を揃えらるかはわからん。

 

まとめ

 

出資、新規入会が困難な本質は本当に社台、ノーザンが1番求めているのは個人馬主へ移行するくらいたくさんお金持ってて使う人

ってところなんだと思う。それには会員さんがいないと成り立たないんだけど、会員や新規さんが誰でもある程度平等な数を出資できるようしようとは考えていないとは言わないが優先度は1番ではない。1番ならさっさと1000~2000口クラブに変更すれば解決する。しかしそんな兆候は見られない。

むしろ競い合ってくれるのはある意味プレミア価値がつく分、ある程度歓迎してる面もあるからなんだと思います。

 

結局、最優先や抽選優先の制度があるからわかりにくいんだけど、キャロット、シルクで出資に関して抽選だろうが資金にあればあるほど名義増やすことも含めたくさん申し込めるわけで、最後は金をたくさん積めるか?で決まる面はビジネスであるから排除しきれない。ってのが私の結論です。あー切ない。